Burnt Umber Amber

あまおかさんのブログ。

 【経済】東証、「約定700万件超」にシステム増強・社長表明@ビジネスnews+


243名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2006/01/18(水) 22:04:08 id:syv53YZ2
しょぼいシステムやのう。
富士通は何とか汁

とか言われるんだろうな。
富士通、踏んだりけったり

251名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2006/01/18(水) 22:19:23 ID:3v9O7wWx
>>243
これは富士通の問題ではない。
取引所は取引後に清算処理用の約定データをバッチ処理で作成して証券会社経由
で決済機構に送っている。
この決済機構以降の処理は翌日までに行い、証券会社にデータを戻して投資家の
口座に反映させなければならないため、取引所のバッチ処理大引け後から数時
間程度で終了させる必要がある。
このバッチ処理は終了時刻が決められており決められた時間までに決済機構に送
る必要があるため処理データ数が過大になると処理が時間内に終了しなくなる。
処理データが多くなると改めて上限を設定してメインフレームのCPUを追加す
るようなことをやっているということ。
前、モルガンスタンレーにいたが、モルガンでさえバッチ処理用にIBMの最大
規模のメインフレームを導入していた。
IT部門のトップがきてプレゼンをやっていたが、その際、少なくとも東海岸
は最大だといっていた。
っていうか大手の金融グループの本部は全部、東海岸だろ

263名前:名刺は切らしておりましてメェル:sage 投稿日:2006/01/18(水) 23:16:44 ID:1ilVjLVm
>>251
あなたの意見を聞きたい。
open系で再構築して、バッチ処理にあたる部分をトランザクション内で解決
することは可能ですかね?
可能な場合、現在のCOBOL資産はコンバージョン可能ですか?


309名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2006/01/19(木) 19:30:57 id:CAnD8RkD
>>263
Unixシステム開発プロジェクトが進んでいるが、あれは情報系。
取引システムは注文、約定、決済などのサブシステムで組まれておりこのシステ
ムに関してはCPUの増設で対応可能。
今回の問題はシステムの処理上限の見積もりを誤ったことが原因で増設する
CPUに余裕を持たせれば解決する。

また構築し直すといっても処理系の裏にはIMS/DB互換のデータベースが動いて
おり、メインフレームトランザクション管理機能を備えたデータベース対応の
システムをOpenシステムに移行することは不可能。1から作り直すしかない。
このシステムを再構築したらおそらくサブシステムごとに2000人月くらいの工
数がかかる。

そもそも取引系のシステムは5年前に即日決済に移行しようとする計画が持ち上
がった際に東証コンピューターで開発することになった後でいろいろあってプラ
イムシステムが東証コンピューターを買収してプロジェクトをスタートさせた。
ところがその後になってから証券会社が即日決算のシステムに移行するには証券
会社側のシステムも構築しなおさなければならないのでそんなめんどうなことは
できない。今のままでも十分に動いているものを今更作りかえることが必要なの
かという大議論が起こって結果的にプライムシステムが40億円くらいの損失を
蒙ってプロジェクトが破綻したという経緯がある。

取引所システムの再構築といっても証券会社とのインターフェースがメインフ
レーム系のプロトコルで作られているからそれをUnixで作りかえたりすると下手
をすると証券会社のシステムも全部作りかなければならなくなる。基本的に証券
会社はぎりぎりで経営しているところが多く、またかなり保守的。そうしたシス
テムの改変はすっごい嫌がる。


310名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2006/01/19(木) 19:45:49 id:CAnD8RkD
さらに詳しく解説すると即日決済でシステムを再構築しようとしたとき、東証
株式会社への組織変更を考えていた。株式会社に組織変更して株式を上場しよう
としていたため、システム開発に投資を行うとバランスシートが悪化して上場の
スケジュールが先延ばしになってしまうと考えた。そこに証券系システム開発
の参入を考えていたプライムシステムが現れたために簡単に東証コンピューター
をうっぱらってシステム開発プライムシステムに任せるようなことをした。

今では株式会社となった以上、東証は経営上無駄なシステム投資を行うことは出
来難い構造になっている。引け後のバッチ処理用のCPUリソースをぎりぎりに
見積もっていたのもそのため。無駄に追加すると使わないCPU資源ができてし
まって電力代や場所代や購入費用やメインテナンス代とか非常にコストがかかっ
てしまうということ。

東証の株主は野村とかの証券会社で占められているが、こうした証券会社も取引
所システムは公共財と考えていて、公共財は税金で作れと考えている。一方、大
蔵省は解体されて昔のように強力な影響力や予算を取引所に投資することもでき
ないし、株式会社である以上、自助努力でやれという。そんなわけでもう今の東
証はにっちもさっちもいかない状況で、いろんな名目で必死になって金を集めよ
うとしてるとこ。ゼンゼン集まってないけどさ。