Burnt Umber Amber

あまおかさんのブログ。

 「 【電気機器】社員の平均年収1400万円 超効率経営「キーエンス」の唯一の悩み[09/02/01]」@ビジ+板

http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1233533509/


528 :名刺は切らしておりまして :sage :2009/02/03(火) 00:47:57 id:iqxD0xEZ(3)
ダイアモンドの記事が一番正鵠を射ていた。

つまり、プロダクトライフサイクルの成長期中盤から後半で商品を売り込むことに特化した会社なのかな。
極端な独創性は目指さないが、市場の立ち上がり後半を逃さないように新規開発やマーケティングをやっている。
成長市場でしか売るつもりないから他社にパクられようが気にしない。
パクられるころには市場成熟で利益率下がるから半ば予定通り撤退。

それに、全くの独創性は追わないから研究開発費は少なくていい。
成長分野は今の日本じゃニッチの寄せ集めで製品は少量多品種。
だからこそ自社工場よりファブレスが合理的だ。
その小さな成長市場を多数見つけ出す(であろう)能力は驚嘆に値する。

アフターフォローや数年で交換部品が無いというここや過去スレの指摘もうなづける。
成長市場(商品)が重要だから、顧客との長期的な関係や顧客満足の向上は他ほど重要でない。
それでアフターに熱心ではないし、接待が無いのもそれか。
そして顧客は同社に微妙なイメージを抱き続け、かつ必要な商品を買い続ける。
成長市場のニーズで売るなら看板もブランドイメージもそれほどいらない。
成熟以降の市場では勝負しないからマスでの広告宣伝も減らせる。

人事戦略も同じか。別板の過去スレだと40以降の中堅がやめてくそうだ。
中堅を引き止めないのもそれが企業戦略に合致するからだろうね。
次々見つけてくる新しい市場ではやはり若手のほうがいいのだろう。
新卒がやめてる説もあったが新卒が毎年やめ続ければ平均年齢は上がる。
新卒採用を続けて平均年齢が若いというのは、中堅以降がやめている可能性を示す。
そうして新しくなり続ける市場において適応力の高い(若い)人材で勝負し、高い利益を出し続ける。

キャッシュが稼げれば増資もいらないからIRまでおざなり。
貯めた金で宇宙開発でもやる気じゃなかろうか。

なんつか、徹底的に合理的だ。メモ。